少ない枚数の写真を残す場合に適している
写真を紙の形で残す場合、封筒に入れておくという方法があります。使用するのに適しているのは、中性紙と呼ばれる紙でできた封筒です。中性紙は酸性でもアルカリ性でもないので、写真を劣化させるリスクが低いです。そのため、封筒での保管は、写真をきれいな状態で残したい場合に向いています。ただ、ひとつの封筒に入れるのは、原則として1枚です。劣化する恐れがあるので、複数枚の写真をまとめて入れるのは止めましょう。
そして、封筒に保管する写真は、あまり頻繁に出し入れをしないのが基本です。高頻度で出し入れをすると、摩擦によって写真に傷が付いたり、劣化が進んだりしてしまいます。したがって、何度も見返したい写真を保管する場合は、封筒ではなくアルバムを選びましょう。可能であれば、封筒に保管する用と、アルバムに入れておく用で、同じ写真を2枚ずつ用意すると良いです。
湿度対策や保管する場所に注意
紙の写真は、湿度が天敵です。湿度が高い状態で保管しておくと、カビが発生する恐れがあります。そのため、封筒で写真を保管する場合、調湿紙という紙で挟むことが望ましいです。写真専用の調湿紙を使用すると、封筒の内部を、写真の保管に適した湿度にすることができます。そのため、カビの発生リスクを大幅に下げられます。
また、写真を入れた封筒を保管する場所にも注意しなければなりません。基本的には、湿度が高くない場所を選びます。常に湿度が高い場所では、たとえ調湿紙であっても、写真に最適な湿度を維持するのは難しいです。そして、写真の現像してある部分は、熱にも弱いので、高温の場所も避けましょう。特に、直射日光が当たるような場所は厳禁です。